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「金融庁による検査」の弱点を少しだけ紹介します

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税理士,川崎,日本橋金融庁による検査も、担当官によっては、結構〇ルだったという印象があります。

(何度も言いますが、私の前任者が不首尾で交代し、その後、、、)私が請負人的にフォローした経験の範囲内ですが、他の場所で、私と同様にフォローした知人も同じことを言っていました。

ここでは、その一端を事例でご紹介します。(全部公開してしまうと、金融庁による検査の妨害をしてしまうことになるので、一部では自明の点に限定します。)

① 監査の品質管理の確認作業で、「業務用のノートパソコンに調書データがそのまま保存していないか?」と質問されたので、ひとつ1万円以上のパスワード付きのUSBを見せて、「IT専門家として従事しているので、セキュリティ上、当然、この、ひとつ1万円以上する、パスワード付きのUSBを使い、全部ここにデータを保存しています。。。。。せっかくですから、ご覧になりますか?」と笑顔で説明したら、「あ、さすが専門家ですね。ワカリマシタ」で終了。

(確認すべきは、USBの方ではなくて、PCのハードディスクの方なのですが、、、、ちなみに、時効ですが、実は、このとき、忙しくて、PCに保存しっぱなしでした。。。助かったー)

② 一体監査の調書で、経営者評価結果の利用の調書の確認作業で、(私の目から見ても、経営者評価資料をそのまま流用するには不十分と思えたのですが、)レビュアーの大手監査法人Tから出向している若手CPAが、ここを指摘する根拠に実施基準を引き合い出してくれたので、これを幸いに、「そもそも実施基準はその前文で、一つの例であると明記していますよね?であれば、リスク評価手続としてプロフェッショナルジャッジメントで判断していいはずですよね?そして私が所属していた大手監査法人でも、かような実務判断をしていたチームがありました。」といったら、それ以上ツッコまれずに済みました。

(実は、私の反証の「大手監査法人の某監査チームでやっている」ことは、論理的には、反証にはならないのですが、自身の論理的なミスに動揺したようで、反攻できなかったようです。)

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