私が以前、励行していたことで、監査クライアントから好評だったことに、 「判断を早くかつ正確にしてきたこと」があります。
経理担当者から質問されたこと、 私どもから確認すべきこと、 助言・指導申し上げること、、、、
「最高の結論」「ウルトラCの結論」ではないかもしれませんが、
まずは判断して欲しい、それが求められていることなのだと思っています。
判断を 早く かつ 正確にする ために、 私どもは、判断基準を2つだけに絞ってきました。 それは、
- クライアントのためになるかどうか で判断する。
- 私たちが 損をするかしないか で判断する。
たった これだけです。(当然ですが、1.→2.の順番です)
監査で起こる全ての問題は、以上のカンタンな基準で、判断し、処理することができます。
大前提で、「クライアントのためになるかことは、何か」「私たちの損とは、何か」、これを正しく捉えていることが必須です。そして、これを正しく認識できている限り、第六感ならぬ第一感で、即断即決しても、まず正しい判断ができるはずです。
私のようなやり方には異論が多いかもしれません。通常の会計士は、もっといろいろ深く考えるのでしょう。「証券市場の安定化」「株主の利益」、、、「審査」「人繰り」「上司からの受け」「経理部長からの受け」「下手なことを言ってクレームになって監査法人を交代するなどと言われないよう。。」などなど。。。
しかし、そのようないろいろ考え過ぎてしまい、判断に時間がかかり、
その結果、監査クライアントにご迷惑をおかけしている会計士を、たまに見かけます。
また、判断が遅くなる原因に、「判断すること自体を億劫がってしまう」ことがあります。いろいろと考えてしまうと、つい、判断すること自体が億劫になってしまいます。
ルールをシンプルにすると、それも回避できます。これもメリットです。
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