監査法人から、修正の依頼がありますが、その依頼内容が抽象的なことが少なくなく、これも、会社担当者様が悩んでしまう一因です。
監査法人も、具体的に、「ここを、こう修正してくださればOKです」と言ってくれれば楽なのですが、、、、
これは、監査法人側で(特に、大手監査法人で)、独立性 を厳密に遵守して業務をするよう、折に触れて研修等で指示されているという事情によります。
「ここが違っている、のは、言う。でも、どのように直すのかは、会社の判断」。。。と言って、直した結果を見て、またダメ出しをする → 修正されてくる → またダメ出し、という、繰り返しの現場もあるようです。
監査法人は、「独立性があるから、具体的なことは言えない」と言います。が、それは、協議の仕方を工夫することで、以上のようなムダな繰り返しを回避することはできます。
私どもの支援先のクライアントが法定監査契約をしている監査法人の中には、当然、大手監査法人のときもありますが、「独立性」の趣旨をきちんとふまえて、「それに抵触しない、でも、会社担当者にとって分かりやすい説明をしている」といった、スマートな会計士とお会いすることもあります。
なお、監査法人が交代した後の様子を見ると、受嘱の際に会社から、「その前任の監査法人の後手後手の対応に困っていて改善したい」と依頼されて就任している場合には、この点は概ねクリアされているようです。
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