上場会社の監査法人の交代、会計監査の実務などを解説しています。

JSOXの実務で、最初に確認すること

私どもが、JSOXの業務で、最初に共有させて頂くのが、

  • 監査法人は、経営者評価結果を、どの程度、利用したいと考えているのか?

です。

JSOXが制度5年以上経過して、経営者評価は、当初の実務家の想定と異なり、大幅に自由度が認められています。(=縮小化が認められています。)

ですので、実施基準等の骨格や明示されているところ以外は、逆に、相当シンプルにすることが許容されています。

であれば、単純に、ひたすらシンプル化すればいいのか?と言われそうですが、そう単純でもありません。

監査法人側の都合をいうと、一体監査であるので、経営者評価文書およびその評価結果が、
監査法人の財務諸表監査に流用できる度合いが少ないほど、財務諸表監査用の手続きが相対的に増えることになります。
それは、監査報酬の高止まりにもつながります。

監査報酬を引き下げてほしい場合には、経営者評価の質を向上させる必要が生じてきます。

「経営者評価結果の質を上げるのか? 相応にとどめるのか? 」

これが最初に共有すべき方針です。

 

私どもの考える 会計監査 業務

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