上場会社の監査法人の交代、会計監査の実務などを解説しています。

31 監査法人は「間違い探し」をしているのでしょうか?

解説

1     担当者にとって気になる?点

経理担当者は常に監査に接していると思いますが、全体として何をやっているのかは分かりにくいと思います。ここでは監査という仕事を説明します。

2     経理担当者に理解してほしい点

監査の仕事は、「重要な間違いがない、と言えるだけのことをする」ということです。実際、これはかなり難しい仕事です。

 

「間違い探し」なら、数万円のミスを2-3個見つけただけでも、仕事をしたことになります。しかし「___が無い、と言えるだけのことをする」のは、それではすみません。

「___が無い、ということを証明する」のは、そもそも不可能なのです。これは「悪魔の証明」に他なりません。そこで「___が無い、という監査証拠を入手する」のが、監査です。

 

「証明する」ではなく、「監査証拠を入手する」というファジーで謎な言い回しにより、「合理的な範囲でそうである、と判断した」つまり主観を入れてよい、ということになっています。

それにしても「悪魔の証明」に限りなく近いから、難しいことには変わりなく、しかも判断・主観を介入させるものだから、かえって議論に終わりが無くなります。

この難しさを引き受けているのが、監査の専門家です。

3     念のため補足する点

このような理屈は一般の人には分かりにくいと思います。

そのような曖昧ともいえる監査の対応をするので、経理担当者は苦労すると思います。。。

 【経理担当者にとって】

監査は「間違い探し」をしているのではなく、むしろ逆である。

[シリーズ] 「監査上の重要性の基準値」から理解する監査法人対応 Q&A

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