上場会社の監査法人の交代、会計監査の実務などを解説しています。

19 いわゆる保守的経理をした場合の費用過大処理は、PMとしてカウントされるのでしょうか?

解説

1     経理担当者にとって気になる?点

一昔前までの、PMの概念も一部の大手監査法人でのみ運用されていたときには、いわゆる保守的経理といって、利益が控えめになる方向で経理処理をすることは望ましい(監査上もそれを是認する)という風潮がありました。

しかしPMを意識すると、むしろ正確な金額を計上する方が望ましい気がする気がします。

2     経理担当者に理解してほしい点

結論から言うと、現在は、もし、費用が過少計上であると判断されると、その分は虚偽表示として集計されてしまうことになります。

つまり、保守的経理は特段推奨されておらず、より正確な金額を計上する必要があります。

 

従来、保守的経理が望ましいという根拠は、その方が分配可能利益を控えめに算出することになるという、講学上の理由が主だったと思います。

しかし、現代の上場会社の会計では、講学上の分配可能利益の合理的な算出は優先課題ではなく、そして、上場会社の決算では監査法人対応が必須であり、監査法人がPMの思考をベースに判断すると分かっているのですから、それに沿う対応が求められます。

3     念のため補足する点

PMの理屈からは以上の通りなのですが、肝心の監査法人の会計士がロートルだと、保守的経理がベターであるという思考のままかもしれません。

【経理担当者にとって】

上場会社の経理では、保守的経理は、今は推奨されません。

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