解説
1.概要
文字通り、連結財務諸表に係る会計処理と表示のための基準である。
実は平成のひとケタ台までは、有価証券報告書を始め、企業決算の開示は、単体(=親会社の決算書)がメインで、連結財務諸表はサブの扱いであった。
それが、ひっくり返った(=連結がメインで、単体がサブ)ときから、平成 9 年 6 月に改訂された「連結財務諸表原則」「同注解」が運用されてきました。
しかし、その後会計ビックバンで連結決算上の個別論点で個々の実務指針等が制定されると、母屋としての「同原則」「同注解」が古くなったことから、それまでの各実務指針等を踏まえて、平成20年になって、ASBJから、会計基準として公表されました。
また、その後も連結会計に関連する会計処理が改正されたことを受け、平成25年に、再び改正されています。
2.ポイント
連結会計の典型的なポイントを網羅的に、でも確認的に規定しているしているだけ。
連結会計全体を俯瞰するには好適ですが、やはり具体的な会計処理を検討する場合には、個別の実務指針等に当たる必要があります。
3.参照程度
以上の2.意味で、連結の担当になったときに、最初にザーッと概観するので、良いと思われます。
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