解説
1.概要
監査・保証実務委員会実務指針第 56号 「「親子会社間の会計処理の統一に関する監査上の取扱い」の内容のうち、さらに重要と思われる論点について、Q&Aで解説したものである。
なお、解説といっても、参考というよりは、同監査上の取扱いとセットで使うと思った方がよい。
2.ポイント
Q1に規定されている、「個別財務諸表の会計方針の修正のタイミングは、連結精算表で単純合算をする前なのか、単純合算後でも可なのか?」について、真面目な経理担当者の方から、質問されることがあります。
結論から言うと、しかし以下の書きぶり(=しかし、各連結会社の個別財務諸表の作成段階においては、適用されていない特定の会計処理の原則及び手続を、企業集団の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況をより適正に表示するという観点から、連結決算手続上、個別財務諸表の処理を修正して適用する場合もある。)からわかる通り、実務的には、どちらでもいいです。
監査法人としては、希望として、連結修正仕訳と個別財務諸表の修正仕訳とが、カタマリとして区分できるようになっていれば、内容をチェックしていく作業上、負担が無いのでOKです。
3.参照程度
会社側に引き直しますと、監査対応上、この内容の対応も求められる可能性がありますので、結局、56号「当面の監査上の取扱い」と同様に理解しておく必要がありますので、折に触れて参照しておく必要があります。
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