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退職給付会計における「退職給付に充てるために積み立てる資産について」、「信託」を用いる場合の基本的考え方 (平成11年3月25日)

解説
1.概要

いわゆる退職給付信託の、会計処理を定める場合の考え方を示したものである。

退職給付信託とは、従業員に対する退職一時金の支給または退職年金制度への掛金の支払いのために、金銭または有価証券を信託の形で拠出することによって、その給付の支払いに充てることを目的として設定されるものである。

2.ポイント

年金の専門家でもない限り、一般的にいう企業年金制度との違いを、すぐに正しく理解するのが難しいと思われます。当考え方を読んでも、肝心の退職給付信託の商品設計を理解できていないと、仕方ありません。

信託銀行の担当者に会計処理等を聞いても、彼らは開示等の知識は、まず殆ど無いため、99.99%、「担当監査法人と協議してください」という、つれない回答しかせず、解説さえもしてくれないと思われます。

ですので、信託銀行の担当者が営業できた場合には、なるべく早く、監査法人に相談するのが肝要です。

3.参照程度

自社で、退職給付信託に取り組む場合には、商品設計の理解と合わせて、じっくり検討する必要があります。

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