解説

1.概要

従業員の期末の未払の賞与分を未払計上する際の、表示科目について、整理したものである。

2.ポイント

会計理論的には、計算の正確性の高さ、債務性の強さ の観点から、未払金>未払費用>引当金 の順に区分される。

それを、従業員の未払賞与 にあてはめたものである。

会計理論的にはあまり大きい論点ではないが、監査実務的には、科目名が異なること、特に「引当金かそうでないか」は、会計方針に書くか書かないかに派生し、それは、将来の可能性として、会計方針の変更に該当するかしないかに派生するため、結構重要な論点である。

実務的には、以上の理由で、未払費用で済めば、未払費用としたいのが本音である。(会社にとっては以上のように開示が多くなる事情があり、監査法人も引当金の会計方針の変更になると、審査上の手間がかかる事情がある。)

3.参照程度

内容は、一読すれば、覚えてしまう話である。